無垢床材について

2008年5月26日 18:24
※ 無垢フローリングと、合板フローリングの違いって?~~~~

無垢フローリングは、自然のものです。生きているので伸縮し、ひとつとして同じ表情はありません。
この絶妙な木目の間隔は、そよぐ風、木漏れ日などと同じ、自然界に満ちている心地よい、安らぎや幸せを感じさせてくれる"ゆらぎ"といわれています。さらに、木材から反射される光は、木の表面の凹凸が光を拡散する為、目に優しい光となります。

また、もしキズがついたり汚れたりしても、表面をサンダー掛けして塗装すれば、手軽に何度でも再生ができます。それと比較して、合板フローリングは、人工的なもので薄板を何枚も重ねてある為殆ど伸縮しません。

施工手間は格段に楽で作業時間もかかりませんので、当面コストはおさえられます。しかし、時が経つにつれ剥離を起こす可能性があります。剥離を補修することは殆ど不可能です。自然のものと、人工的なもの。それぞれのメリット・デメリットがあります。

建築時だけのことでなく長い目で、満足度・耐久性・メンテナンスまで含めた経済性を考え、ご自身が生涯満足できるフローリングを是非セレクトして下さい。

※ 無垢フローリングを理解してもらうために必要な事~~~~

自然の木で生きていますので、冬から春にかけては暖房などの乾燥によって隙間ができ、湿度の高い梅雨から夏にかけては、湿気を吸って伸びるため、この隙間は小さくなってきます。四季を通じて伸縮を毎年繰り返します。

★ 無垢フローリングは乾燥材ですが、生産時の品質をいかに高めても、季節による湿度変化・環境・使用状況により、反り、膨張、収縮、割れ等を無くすことは不可能です。特に表情に特徴的なキャラクターがある商品ほど伸縮等の変化が起こりやすいのはやむを得ない事です。

これらは生きているこそ自然現象であり、かつ現場の環境によって異なるため、保障をすることは出来ません。

★ 湿気の多い洗面脱衣室等や、梅雨時期、または長時間家を閉めッきったり、湿気の多い日に窓を開けたままにしていると、湿度が高くなり反ったり、暴れたりすることがありますので注意をし、換気・乾燥を十分行って下さい。
(※ 特に施工後は室内の湿度が高い為、換気・乾燥に留意して下さい。)

★ 施工後しばらくの間は、フローリングが環境に馴染もうと伸縮をし始め、歩くと実部分で『ピリ、パリ』ときしみ音のような板鳴りがすることがあります。(床暖の使い始めは、踏まなくても音がする場合もあります。)が、段々と落ち着いてきます。(施工上、不陸等の問題がある場合は別論です。)

※ 自然OIL塗装とは~~~~

ほぼ植物などの自然素材から構成され再生可能な資源が原料の、日本オスモかリボスをお勧め致します。有害化学物質製品を含まず、環境と人にやさしい塗料です。従来のウレタン塗装などとは違い塗膜を作らず、木の呼吸を妨げない為、木に浸透してよくなじみ、木の持つ風合いをいつまでも保ち続けます。

また、湿度がほぼ一定に保たれた快適な生活が実現できます。メンテナンスは容易ですので、定期的に正しく行えば、常に綺麗な状態を保つことができます。
その反面、塗膜がない為、水などの液体に対しても弱い面もあります。換気・乾燥が不十分であると、湿気で表面が湿ったように感じる場合もありますが、換気。乾燥をすれば元に戻ります。

※ エコウレタン6面塗装(床暖対応)とは~~~~

フローリングの含水率を通常より低い状態(乾燥釜出しを数回繰り返し、最終の釜出し直後平均7%以下、通常は平均10%以下)で特殊なウッドシーラー(戸外看板等用)を導管に染め込ませ、木の動きを安定させてから、6面塗装することにより、外気の湿気を吸いにくく、水分バランスをうまく保つことができ環境の変化を受けにくくなります。

(エコウレタンとは、シックハウス問題に関わるトルエン・キシレン・ホルマリン等溶剤を含まない、F☆☆☆☆環境対応型エコ塗料です。表面をエコウレタンで塗装することにより、水気などの浸透を抑えます。自然OILに比べると、耐磨耗性・対汚染性に優れています。その為、表面はつるっとした仕上りになります。しかしながら、使用頻度が高い部分の塗膜が剥げたり、キズつくことは避けられません。その際、再塗装、補修することは専門家でないと難しい所もあります。)

※ 隙間について~~~~

木の風合いを保つ為、絶乾状態ではありませんので、エコウレタン6面塗装(床暖対応)を施してあっても、高温(30℃以上)または長時間の使用・環境等によっては収縮が著しくなり、高温であればあるほどフローリング実部分に大きな隙間や割れが発生することもございます。(床暖房を使用しない場合でも調湿機能が働き若干の隙間ができます。)

場合によっては5mm程縮む事もあります。どこが何㎜縮むかを予想することは不可能なことです。ご理解のうえご使用願います。(縮みを抑える為に、加湿器の使用をお勧めします。)

※ してはいけないこと~~~~

家具等の床暖房に接する面積が大きい物や、座布団・じゅうたん等放熱を妨げるものを、床暖房の上に置かないで下さい。
床暖房を、洗濯物・布団等の乾燥物として使用しないで下さい。

フローリングに異常に熱がこもり、極端に伸縮し、ソリ、ひび割れ、変色、強烈な隙間が出る原因になりますので、絶対にしないで下さい。

※ その他に注意すべきこと~~~~

水廻り等、水のかかる可能性の高い場所ではマット等のご使用をお勧め致します。もし、水、洗剤等をこぼした時は素早く拭き取って下さい。水に濡れたり、濡れたマットをそのままにしておくと、塗膜の剥離・割れ・変色・毛羽達・ソリ・カビ等の現象が起こります。

特に、無塗装・自然OIL塗装は、必ずと言っていいほど上記の現象がおこりますのでご注意下さい。

長文で読みにくいと思いますが、上記に記載した事項をよくご確認頂いて、ご使用下さい。

コボット㈱ 田中哲司



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