製材をする
素材として、山に育っていた木(丸太)を伐り出し出材をする。
皮を剥ぎ、刃物(帯ノコ)で製材をする。
製材された材料は水分を多く含んでいてみずみずしい。
自然乾燥で約12ヶ月から18ヶ月以上養生され、
乾燥したそれらは修正挽きという工程をされ製品となる。
製材によって部位の寸法を決める。
土台・梁や桁・柱といった構造材(骨組み)。
窓枠や鴨居・敷居・方立などの内装材。
壁板・天井板・床板(フローリング)などの内装加工材。
ドアや引戸などの建具材。
用途によって製材される木も違う。
小さい径の丸太は垂木などに使い、
またチップ化し紙の原料のパルプにしたり、
バイオマスのエネルギー源として使用。
中径の丸太の良い部分は柱や壁板として、
また悪いところ(強度などではなく見栄えが悪いという意味)は
間柱やラス板、野縁・胴縁などの下地材として使用。
大径の丸太からは、梁や桁、天井板、
カウンター材、建具材などとして使用する。
適材適所。
住まいを形成する部材として姿を変えるのである。
“一本の木を余すことなく使いきる”
これこそが木々に求められる事と私は考える。
木に感謝し、出材して頂ける方々に感謝し
製材という工程をもって住まいを提供する。
山のため、環境のため、人のためとなると考えている。 |